友人の存在
Dさんの体験談
全く別の業界に勤め続けて57歳のころに介護職へ転職したDさんの、目指したきっかけと体験談を紹介しています。以下はご本人の体験談です。
目指したきっかけは?
私は学校を卒業してから30年以上同じ会社で働き続けていました。介護職とはまるで別の、ものづくりに関する仕事でした。そして私が50歳を過ぎるころから、震災などの影響で徐々に当時の仕事は減ってしまいました。年も年だったので今から新しい仕事は厳しいと感じ、とても不安だったのを今でも覚えています。
そんな漠然とした不安を抱えていたころに、介護に興味を持つきっかけがありました。それが、親が老人ホームに入居している友人が「入居している施設と考え方が合わない」と話しているのを聞いた時でした。その友人はもっと親が喜ぶような施設を探しているが、なかなか見つからないとも話していました。このような話を仲間内で話している際に、自分たちで理想の施設を作るのはどうかという話になりました。この話を実現させるために、まずは介護職としての経験を積もうと考えたことが介護職を目指すきっかけですね。
介護職になるまでの道のりは?
定年目前だったこともあって、無資格未経験では厳しいと思っていました。そのため、まずは資格を取得するための学校へ通うことから始めました。資格を取得すること自体は難しく感じなかったのですが、就職先を探すのが最も苦労しました。やっぱり資格を持っていても、この年で未経験となるとなかなか見つからず、最終的には就職を先に決めていた友人が紹介してくれたグループホームでなんとか働き始めることができました。それでも、この年で未経験の人が就職先を見つけられるのですから、他にはなかなかない職種ですよね。
働き始めてからは?
働き始めてからは未経験だったこともあって、すべてが大変だったと感じます。でも私は下に少し年の離れた兄弟がいたので、身の回りのお世話をすることに対してあまり抵抗を感じませんでした。もともと、ものづくりに関する仕事をしていた経験もあって、介護施設向けの娯楽品をアレンジして喜んでもらったことはとても嬉しかったですね。
未経験ということについて不安に感じる部分は多かったですが、自分の得意なことが活かせたり、別の仕事の経験が使えることもあったりと、意外にもできることが多いということを実感しました。こういった「別の仕事を長く経験した自分だからこそできることがある」と思えた時は、とても自信になりますし嬉しくもなります。
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